ユニバーサルファッションの特徴

【私たちの考えるユニバーサルファッション】
加齢による体型の変化や身体機能の低下。それぞれのちょっとした困りごとを
機能でサポートしながら見た目は普通のお洋服。きたり脱いだりは便利にしつつ
お洒落やお出かけを楽しんでもらいたい。私たちはそんな「人にやさしいお洋服」
を皆様にお届けしていきます。

【ファッション革命宣言】
全ての人にファッションを楽しむ権利があります。
私たちは、ファッションをあきらめていた方々にその権利を取り戻します。
私たちは、全ての人にファッションを楽しむ機会をご提供します。
私たちは、気くばりのきいた洋服で、ファッションに革命を起こします。
これからは、ファッションに欲ばりましょう。
ファッションこそユニバーサルでなくてはならない。私たちはこう信じています。
私たちは、ファッションに革命を起こします。
ケアに気くばり、ファッションに欲ばり。

【機能性も追求】

肩が上がりにくい方へ
肩の関節の動きが悪くなると、洋服の着脱も難しくなってきます。
出来るだけ前開きのトップスをお勧めするとともに、身頃やアームホール
を広めることで、身体の状態を気にせずオシャレを楽しんでいただけます。

【広めの身頃】パターンの見直しやタック使いで着心地ゆったり。
【大きな前開き】腕を上げ辛い方でも着脱が簡単です。

腰の曲がってきた方へ
腰が曲がってくることにより、背中が出たり洋服のシルエットが
合わなくなった。そんな悩みを解消してくれる見た目にも
オシャレな洋服をご用意しました。

【長めの後身頃が背中をすっぽりと包みます】
長めの後身頃が体型の変化による着くずれをカバー。
背中や腰の曲がって来た方にもぴったりフィットします。

【腰をすっぽりと包み込む、後身頃を長くした深い股上】
Cラインの深い後ろ股上で、背中が出ることや不自然な
しめつけを防ぎ、座った状態が長い車イスの利用者にも好評です。

ボタンが留めにくくなってきた方へ
指先に力が入りにくい。小さなボタンが留めづらくなってきた…
そんな問題をさり気なく工夫されたお洋服のボタンが解決します。

【ボタンがつかみにくい、留めにくいを解消します】
一般的なボタンに比べて力の入りやすい大きなボタンを採用しました。
この大きさの違いが着脱を簡単にしてくれます。

【一人でラクラク着れる、ワンタッチテープ】
片手でも留め外しが簡単にできるボタンを採用。
飾りボタンで見た目は普通の洋服と変わりません。

腰まわりの体型が気になる方へ
体型が変わってきて、腰周りばかりが大きくなった。
一般衣料の大きめサイズだと肩周りが大きすぎて…
そんなお悩みをお持ちの方は、Aラインシルエットの
チュニックなどを試してみてください。

【オシャレをたのしみつつ、気になるお腹周りをカバー】
見た目にも可愛らしい、着心地ゆったりのチュニックをご用意いたしました。
ゆったりのシルエットが気になる体のラインを隠してくれます。

【ヒップラインを配慮】
長めの丈がお尻まですっぽり隠してくれるので、ヒップラインも気になりません。

パンツの着脱が難しくなってきた方へ
片足立ちが出来ない、車いすを利用されている方など、ご自身でパンツの
着脱が困難な方に、着脱が容易な全開ファスナーのパンツをご用意しています。

【両脇が全開ファスナー】
いすに座ったまま、横になったまま履くことができます。

【困難だったパンツの着替えがラクラク】
病院での診察時も必要なところまでファスナーを開けばよいので、
わざわざ脱ぐ必要がありません

後ろに手が回らない、おしりに引っかかって
ズボンがあげられない方へ
ウエストゴム部分がすべる生地で、おしりに引っかかりにくく、スルッとはけます

【おしりスルットパンツ】スルッとはけてずり落ちにくい

【すべる生地で、おしりに引っかかりにくい】
ゴム部分の表と裏にすべる生地を使用しているので、引き上げ
やすく、力が弱い方でもスルッとはくことができます。

【すべり止め付きでずり落ち防止】
前2カ所のみついています。トイレで座ってもズボンが下までずり落ちにくく、
すべり止め部分を指でつかむことで、片手でもはきやすくなります。

ユニバーサルファッションの効果って？
私たちの考えるユニバーサルファッション

【オシャレ】
オシャレを楽しむ気持ちがご自身の心の張りをもたらし、ちょっとした外出や観劇、
日帰り旅行など、社会生活への参加意識を促し「QOL＝クオリティオブライフ
（生活の質）の向上」に役立ちます。

【便利】
着脱のしやすさや体型の変化への対応といった「洋服の機能」を持たせることで、着替え
だけでなく、体温調節や診察、排泄時の衣服操作がより簡単にできるようになります。

【快適】
着替えや衣服操作などをご自身で行うこと、つまりは「自分のことはできるだけ自分で」できる
環境を整えることで、高齢者の能力の維持、活性化とともに、自立と尊厳の維持に貢献します。

【生活を豊かにするユニバーサルファッション】

ファッションとはとにかく若者のシンボルシンボルのように思われがちです。でも、高齢
社会と言われる時代に何か矛盾しているように思います。年齢を重ねると目が見えに
くい、白髪になる、顔色が悪くなってきた、体型が変わり太ってきた、足腰が動きにくく
なった・・・など体の具合も変化します。ユニバーサルファッションとは、高齢になっても
元気におしゃれを楽しむスタイルや考え方を実践することです。若い時のきれいやお
しゃれは当たり前。高齢になってお洒落をすれば、自他ともに気持ちがよいし、何より
もお洒落に関心を持つことは、体と心のビタミン剤としての効果があり、予防医学にも
つながると考えています。これからは少子高齢化の時代。高齢になることをマイナス
に捉えるのではなく、熟年者として社会の重要な支え手、担い手であり続けてほしい
と考えています。まずは社会参加をするためのお洒落な自分を創造することで、いっ
そう輝いてみませんか。
（神戸芸術工科大学芸術工学研究機構長　教授　博士　見寺貞子先生）

【高齢者の気持ちを前向きにするファッション性の高いおしゃれを】

私は、以前から公設試験研究機関・科学技術交流財団・日本福祉大学で中間的な立場で、
企業の福祉用具開発支援や産学連携による開発に関わってきました。これまでの福祉用具
市場ではオムツの需要が上位にあるとか、車いす利用者の服に取り組むなど個別性の高い
事例が多く、高齢者向けのユニバーサルファッション製品というものはほとんど存在していませ
んでした。しかしながら、今後はこのようなユニバーサルファッションの注目度が上がってくると
考えています。私事ですが実は今年、妻が消化器系癌の告知を受け、本人はもとより家族
一同ショックを受けました。手術後には体重も激減する中で、病と闘う心を支えていたのは
お洒落でした。通院時には前向きな気持ちが折れないように、普段以上に自分のファッション
に気を使って出かけていきます。また、娘たちがカラフルなデザインの衣類を購入して、入院
直前にもかかわらずファッションショーさながらで気分を明るくするよう努めていました。私とし
ては今後一層、高齢者の通院、デイサービスや各種高齢者施設、在宅療養など高齢期の
生活場面に合わせ、身体機能の低下を感じさせない機能性の高いユニバーサルウェア、
また、高齢者の気持ちを前向きにする、ファッション性の高いおしゃれなユニバーサルファッ
製品をアパレル業界の皆様に期待します。（日本福祉大学　事業顧問　野村忠夫先生）

【私たちもユニバーサルファッションを応援します！】

「きちんと感」や「お洒落感」も兼ね備えた衣服を

私も以前、大好きだった祖母を看病した際に経験したことですが、自分のことは自分でやろうとする祖母にとって、着脱しやすく検査や治療の邪魔にならない機能性と、着ていて気持ちの明るくなるような色柄や、見舞客を迎えたり、家族との食事会などの一時外出の際にも着られる「きちんと感」や「お洒落感」も兼ね備えた衣服を探すことは大変困難でした。私が専門とする商品開発の分野では、商品は「機能的ニーズ」と「心理的ニーズ」の両方を満たすことが大切であると言われています。祖母にとってそんな「機能性＋デザイン性」を満たす数少ない衣服の中でも、特にお気に入りのきれいな藤色の花柄パジャマを、見舞客の多い土日に着られるようにと、洗濯のローテーションをお願いしたことが大変印象に残っています。「脱いだり、着たりは便利にしつつ、おしゃれやお出かけを楽しめる」ユニバーサルファッションがもっともっと身近になってくれることを心から願っています。（中村学園大学流通学部准教授　後藤恵美先生）

【心も体もアクティブでいたいから】

年齢を重ねると、いろんなところで変化が生まれてくるもの。
いくつになっても、おしゃれ心を忘れず、
キラキラと輝いていたい、いつも笑顔でいたい、と願う女性にとって、
「なんでこうなるんだろう」といった
様々な変化に戸惑うことは、予想以上につらいはずです。
だからこそ、「自分の体形に似合うおしゃれな服が見つからない」
「昔みたいにおしゃれを楽しんでみたいのに欲しい服がない」
「見た目でいいなと思っても、いざ着ると体に合わない」
「もっと楽に脱ぎ着ができる服があればいいのに」などなど、
日頃からファッションに関してちょっとした不満を感じながら
解決できていないポイントにアプローチする機能に注目しました。
ご自身のいろんな変化から生じる不満や不便を解決して、
またあの頃のように、装う楽しさを思い出してみましょう。