くしゃみで尿漏れをする原因は「腹圧性尿失禁」かも?体操と生活習慣で改善!

くしゃみと尿もれ

女性は出産や加齢などがきっかけで、ふとした時の尿漏れが起きてしまう人が多くなります。

40代の女性から多くみられる「腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)」は、「くしゃみ」や「せき」などお腹に力を入れる動作で尿漏れをしてしまう症状が特徴です。

尿漏れがあると、毎日の生活の質が下がってしまうので悩んでしまいますよね。外出の時には、安心できる尿漏れパンツを利用するという手段もありますが、「腹圧性尿失禁」は骨盤底筋の衰えが原因なので、トレーニングや生活習慣の見直しでも改善することができます。

ここでは、「くしゃみ」や「せき」で起きてしまう尿漏れの原因や対処法を紹介していきます。

1.くしゃみで尿漏れをするのは「腹圧性尿失禁」です
2.くしゃみで尿漏れをするのが気になる方は尿漏れパンツの利用がおすすめ
3.くしゃみで尿漏れは骨盤底筋を鍛えれば改善されます
4.くしゃみで起こる尿漏れを改善するトレーニングは1ヵ月程度で効果を実感
5.くしゃみで尿漏れをする症状には生活習慣の見直しも大切です

1.くしゃみで尿漏れをするのは「腹圧性尿失禁」です

くしゃみでの尿漏れ

「くしゃみ」や「せき」といった日常のちょっとした動作で尿漏れをしてしまうと不安になりますよね。「もしかして病気?」と、疑問におもうこともあるでしょう。

尿漏れは大きく分けて4つの症状に分類されますが、「くしゃみ」や「せき」など、お腹に力を入れることで尿漏れをしてしまう症状は「腹圧性尿失禁」に当てはまり、40代の女性から多くみられます。

出産や加齢などが原因で起こる「腹圧性尿失禁」の他にも、トイレまでガマンできずに尿をもらしてしまう「切迫性尿失禁(せっぱくせいにょうしっきん)」や、尿が出にくくなる排尿障害が原因の「溢流性尿失禁(いつりゅうせいにょうしっきん)」などがあります。

尿失禁について不安に思う方は、病院へ相談にいくことをおすすめします。病院では「尿検査」や「padテスト」などの検査をおこなうことができ、自分の尿漏れの症状について詳しく理解することができるからです。

また、尿失禁の程度や種類によっては、治療を受けることもできます。尿失禁は生命に直接かかわる症状ではありませんが、毎日の生活の質を高めるためにも、自分の尿漏れの症状について理解しておきましょう。

尿漏れの症状について詳しくはこちら>

2.くしゃみで尿漏れをするのが気になる方は尿漏れパンツの利用がおすすめ

尿漏れパンツが
おすすめ

「くしゃみ」や「せき」といった日常の動きで尿漏れをしてしまう「腹圧性尿失禁」が起こってしまうと、毎日の生活の質が下がってしまいます。

今まで気軽にいっていたお出かけや旅行も行きづらくなりますよね。

尿漏れが気になって、毎日の生活に不便を感じている方には、「尿漏れパンツ」の利用がおすすめです。尿漏れパンツは、尿漏れのために開発されたパンツで、吸水・消臭効果が備わっているので、くしゃみで尿漏れをしてしまっても安心です。

尿漏れパンツの購入に抵抗を感じる女性も多くいますが、最近の尿漏れパンツはデザインや機能が豊富で、通常の下着と見た目や履き心地がほとんど変わりません。そのため、思っているよりも気楽に購入することができます。

通販サイトでも尿漏れパンツは販売しているので、通販サイトを利用すれば周りの目を気にする必要もなく、ゆっくりと自分の好みのパンツを探すことができますよ。

「くしゃみやせきで尿漏れをしてしまう」と悩んでいる方は、尿漏れパンツを利用してみてはいかがでしょうか。

尿漏れパンツについて詳しくはこちら>

3.くしゃみで尿漏れは骨盤底筋を鍛えれば改善されます

くしゃみで尿漏れは骨盤底筋を鍛えれば改善されます

尿漏れパンツの利用もおすすめですが、「腹圧性尿失禁」は、トレーニングで改善することもできます。

「腹圧性尿失禁」は、骨盤の下の方にある骨盤底筋(こつばんていきん)の衰えが原因で起こります。この骨盤底筋を鍛えることができれば、尿漏れの頻度も減らすことが可能なのです。

骨盤底筋は、さらに「深会陰横筋(しんえいんおうきん)」や「外肛門括約筋(がいこうもんかつやくきん)」などに分けることができ、子宮や腸などの内臓を支える役割を持っています。

トレーニングをする前に、骨盤底筋の位置を知っておきましょう。骨盤底筋の場所を知るには、椅子に座る必要があります。

椅子に座ったときに両手の手のひらを上向きにしてお尻の下にはさみます。そのときに、指があたる「坐骨結節(ざこつけっせつ)」というかたい骨があるのですが、その骨の間にあるのが骨盤底筋です。

また、骨盤底筋は横隔膜(おうかくまく)や多裂筋(たれつきん)と一緒に、インナーユニットという体の安定性をはかる筋肉群を構成しています。

「腹圧性尿失禁」を改善する「骨盤底筋トレーニング」では、この骨盤底筋を意識しておこなうようにしましょう。しっかりと筋肉を意識することによって、さらに効果を感じることができます。

4.くしゃみで起こる尿漏れを改善するトレーニングは1ヵ月程度で効果を実感

トレーニングは1ヵ月程度で効果を実感

それではいよいよ「骨盤底筋トレーニング」の具体的なやり方を紹介していきます。

骨盤底筋トレーニングのやり方は難しくないので、リラックスしながらおこなうようにしましょう。

はじめに、骨盤底筋トレーニングには3つのポイントがあります。
・ゆっくりとおこなう
・毎日続ける
・骨盤底筋だけを意識しておこなう
この3つのポイントを意識することができれば、より早く改善を見込めるはずです。

骨盤底筋トレーニングは、様々な姿勢でおこなうことができますが、初めての方は無理せずおこなえる仰向けの姿勢から始めてみましょう。

はじめに、仰向けで寝ながら両足を肩幅の広さにひらきます。
次に骨盤底筋を意識して肛門や膣全体の筋肉をゆっくりとしめていきます。
最後はゆっくりと力を抜き、しばらくリラックスします。

骨盤底筋に力を入れるときは、腰やお腹に力が入りやすいので、その点だけは注意が必要です。

このトレーニングは、「しめる動作」と「ゆるめる動作」の2つのサイクルを意識することが大切です。このサイクルを10回繰り返して1セットになります。

1回10分程度でおこなえるので、毎日続けるのも苦しくはありませんよ。慣れてくれば、仰向けの姿勢以外にも座った姿勢や立ったままの姿勢など、様々な姿勢でおこなえるので、気軽にトレーニングを始めることができます。

無理なく続けられる骨盤底筋トレーニングですが、出産して間もない方は、担当の医師と相談しながら、体調の変化に気を付けておこなうようにしてくださいね。毎日トレーニングを続けることができれば、1ヵ月程度で効果を実感できます。尿漏れが不安になることも、少なくなるはずです。

骨盤底筋トレーニングについて詳しくはこちら>

5.くしゃみで尿漏れをする症状には生活習慣の見直しも大切です

くしゃみで尿漏れをする症状には生活習慣の見直しも大切

骨盤底筋トレーニングは、くしゃみやせきで尿漏れをしてしまう「腹圧性尿失禁」に効果的ですが、トレーニングだけではなく、生活習慣の見直しでも尿漏れを改善することができます。

例えば、アルコールやカフェインには利尿作用があるので、この2つの成分の摂取を控えるだけでも、尿漏れのリスクを減らすことができるのです。

尿漏れの可能性を高くしてしまう原因の1つに「肥満」も挙げられます。脂肪が多いと膀胱に無駄な圧力がかかってしまうため、尿失禁が起こりやすくなります。肥満気味の方は、骨盤底筋トレーニングと同時に、脂肪を減らす努力もしましょう。

また、便秘で腸に便がつまっていると、膀胱を刺激することがあり、それが尿漏れに影響することもあります。便秘は食生活の改善や適度な運動などで改善することができるので、日ごろの生活習慣を見直すことが大切です。

このように、トレーニングだけではなく生活習慣の見直しをおこなうことによって、「くしゃみ」や「せき」で起こってしまう尿漏れのリスクを減らすことができるのです。

健康的な生活を目指して、毎日の習慣を改めてみてはいかがでしょうか。

生活習慣の見直しや毎日のトレーニングによって、「くしゃみ」や「せき」で起こってしまう尿漏れを改善することができます。

大切なのは、自分の症状をしっかりと理解して、日ごろの生活を見直すことです。

また、外出先での尿漏れが不安な方は、尿漏れパンツを利用するという手段もあります。尿漏れパンツがあれば、尿漏れの不安は少なくなるでしょう。

毎日の生活の質をあげるためにも、ぜひ行動にうつすようにしていきましょうね!