妊娠中の尿漏れは体操やベルトで骨盤を締めることで改善されやすくなります

今まで尿漏れとは無縁だったのに、妊娠したら尿漏れするようになった…。
こんな風に悩まれている妊婦さん、実はたくさんいらっしゃるんです。

妊娠するとマイナートラブルに悩まされることが増えますが、尿漏れもその一つ。
恥ずかしくてなかなか周りに相談できないことも多い尿漏れですが、妊娠中の女性にはよくある悩みの一つなんです。

ただでさえ苦労の多い妊娠中、尿漏れの悩みが少しでも和らいだらもっとマタニティライフを楽しめますよね!

今回は尿漏れに悩んでいる妊娠中の女性に、尿漏れ対策をご紹介したいと思います!

1.妊娠中の尿漏れはホルモン分泌と膀胱が子宮に圧迫されることが原因で起きます
2.妊娠中の尿漏れを予防するためにはこまめにトイレに行き尿漏れ予防の体操をしましょう
3.妊娠中に尿漏れしてしまうときは尿漏れシートを付け体を冷やさないようにしましょう
3.妊娠中の尿漏れと破水は似ているので見分けられるように気をつけましょう

1.妊娠中の尿漏れはホルモン分泌と膀胱が子宮に圧迫されることが原因で起きます

尿漏れは妊娠中期~妊娠後期にかけて増えていきますが、人によっては妊娠初期から尿漏れに悩まされることも。
実はこの尿漏れにはホルモンが影響しているんです。

妊娠すると妊娠を維持するために様々なホルモンが分泌されるのですが、ホルモンの働きで骨盤や骨盤の周りの筋肉・靭帯がゆるんでいきます。

その結果、膀胱を支えている骨盤底筋がゆるみ尿漏れしやすくなってしまうんです。
また妊娠初期の頃は特に、つわりで吐いてしまったときに腹圧がグッとかかり、その拍子に尿漏れしてしまうことも多くなります。

妊娠中期~妊娠後期になると、赤ちゃんの成長とともに子宮もどんどん大きくなっていきます。
大きくなった子宮が膀胱を圧迫するようになるため、お腹が大きくなるにつれて尿漏れの頻度も多くなっていくのです。

2.妊娠中の尿漏れを予防するためにはこまめにトイレに行き尿漏れ予防の体操をしましょう

ふとした拍子に起こってしまう尿漏れ。
予防のためにはこまめにトイレに行くことと体操をすることが大切です。

自然に尿を出すことが尿漏れ予防につながります

妊娠中に大切なのが「自然なおしっこ」をすること。
実は妊娠中は気づかないうちに、お腹に力を入れて「いきむおしっこ」をしてしまいがちなんです。
これが癖になると尿漏れしやすくなってしまうことも。

自然に尿を出すためにも、尿意を感じたらすぐにトイレに行くように心がけましょう!

ただ、お腹が大きくなってくると子宮に膀胱が圧迫されて、頻尿になってしまうこともよくありますよね。

「そんなに水分摂っていないのに…。」
「さっきもトイレに行ったばかりなのにな~」
と思うと面倒になってしまいます…。

しかし、尿意を感じるのに我慢しているといつの間にか膀胱炎になってしまうことも…。
妊娠中は飲めるお薬にも制限がありますので、膀胱炎にならないためにもトイレはこまめに行きましょう!

水分摂取はこまめに行うと◎

頻尿だからといって水分をあまり摂らないことも、妊娠中はおすすめできません…。
どんどん大きくなっていく子宮の中には羊水が溜まっていますが、羊水を作るためにも水分は必要です。

また、妊娠すると血液量が妊娠前の約1.5倍になります。
妊娠中というのは新陳代謝が活発になり汗もかきやすい時期です。
それなのに水分を摂らないでいると血液の流れが悪くなってしまうんです…。
お腹の中の赤ちゃんに届ける栄養はお母さんの血液を通して赤ちゃんに運ばれるので、サラサラの血液を保つためにも水分は大切なんですね。

妊娠すると便秘に悩まされることも増えるはず。
自然な排便のためにも、水分はこまめに摂りましょう!

ただし、一気にゴクゴクと水分を摂るのはおすすめできません…。
たくさん水分を摂ることで体が冷えてしまうこともありますし、尿漏れの原因になってしまうことも。
水分は「こまめに少しずつ」を心がけましょう!

ゆるんだ骨盤底筋を体操で引き締めましょう!

尿漏れの原因のところでもお話したように、骨盤底筋のゆるみが尿漏れの原因のひとつになっています。
実はゆるんだ骨盤底筋は運動で引き締めることもできるんです!

とは言っても妊娠中ですから、無理は禁物。
一般的な骨盤底筋を引き締める体操をすると、お腹に力が入りすぎてしまうことも。
早産にもつながるので危険です!

そこでおすすめなのがケーゲル体操!
寝転がったままできる簡単な体操なので妊娠中でも行えます♪

ただし切迫早産などで安静の指示が出ているときは、体操を行わないようにしましょう。
また、体操中にお腹が張ってしまったり痛みを感じたりするようなときは、無理せずすぐに横になるようにしてくださいね。
特に臨月近くなってくると仰向けが苦しくなることもありますので、様子を見ながら行いましょう。

では実際のやり方をご紹介します!

1.仰向けに寝転がり足を肩幅に開く。
2.そのまま膝を立て、肛門~尿道の辺りにキュッと力を入れる。
3.そのまま3~5秒キープしたら、ゆっくりと力を抜く。

これを5~10回を目安に行ってみてくださいね!
続けることで骨盤底筋が鍛えられ、尿漏れ予防につながります♪

3.妊娠中に尿漏れしてしまうときは尿漏れシートを付け体を冷やさないようにしましょう

どんなに気をつけていても、尿漏れしてしまうことももちろんあります。
尿漏れしてしまう時の対策方法をご紹介します。

尿漏れシートの活用

外出する時などに特におすすめなのが、尿漏れシートの活用です。
尿漏れシートは水分の吸収に優れていますし、防臭機能が備わっている尿漏れシートも多いので、急な尿漏れをした時にも安心ですね!

少量の尿漏れであればおりものシートや生理用のナプキンで代用することもできますが、尿を吸収するために作られていないのでかぶれてしまうことも。

妊娠している女性向けの尿漏れシートもありますので、そちらの方がおすすめです。

七福の通販サイトでも尿漏れシートを取り扱っています。
着けていても蒸れにくく強力に消臭しますので、外出先でも安心です♪
尿漏れシートを買いに行くのは恥ずかしい…という方は、是非通販を活用してみてくださいね!

尿漏れシートのページはこちら

尿漏れシートを使っているときは、こまめに取り替えるようにしましょう。
長時間付けっぱなしにしていると、雑菌が繁殖してしまい思わぬトラブルを引き起こすことも。
かゆみが出たりかぶれてしまったりする前に、清潔に保てるように心がけましょう!

体を冷やさないように心がける

妊娠してから「妊娠中は体を冷やさないようにね~」と言われたことはありませんか?
実は妊娠中の冷えは尿漏れの原因の一つなんです。

体を冷やすと交感神経が活発になり、血管が縮まってしまいます。
膀胱の血管も縮まってしまうことで血液の流れが悪くなり、膀胱まで縮まってしまうんです。

体を冷やさないためにも、冷たい飲み物や食べ物をたくさん摂ることやエアコンが効きすぎている部屋に長時間いることは避けましょう。
服装にも気を付け、シャワーだけで済ませるよりもできるだけ入浴するようにできれば冷えの予防にもなりますね!

4.妊娠中の尿漏れと破水は似ているので見分けられるように気をつけましょう

妊娠中怖いのが、尿漏れだと思っていたら実は破水だった…ということです。
特に高位破水は尿漏れとの区別が付きづらいので注意が必要なんです。

お産の際にバシャッと出てくる完全破水と違い、高位破水では羊水がちょろちょろと漏れてきます。
大量に破水するわけではないのでなかなか気づきにくく、気づいたとしても尿漏れと勘違いしてしまうことも多いんです。

尿漏れと破水の違いにはいくつかあります。
まずは臭い。
尿漏れならアンモニア臭がしますが、破水は無臭のことも多いです。
中には生臭い匂いがした、という方も。

また、破水は自分の意思では止められません。
尿を止めるようにキュッと締めても、ちょろちょろ止まらない…
という場合には破水の可能性があります。

尿漏れか破水か区別が付かない時は、迷わず病院に連絡して診てもらうのが一番大切なことです。
自己判断で尿漏れだと思い、実は破水だった…となると、赤ちゃんが感染症にかかってしまうなど、大変なことになる可能性も。

尿漏れか破水か分からなかったら、是非お医者さんに診てもらってくださいね。

妊娠中の尿漏れは妊娠が進んでいくうちに悩まされるのはよくあること。
尿漏れしていると恥ずかしい気持ちになると思いますが、尿漏れシートを使ったり体操をしてみたりして、上手く対処していけると良いですよね。

妊娠されている方は尿漏れ以外にも、腰痛や頻尿などの悩みが尽きないと思います。
でもいつか産まれてくるかわいい赤ちゃんのために、あまりストレスを溜めずに上手く乗り切っていきましょう!